学びを愉しくする出版物のご案内
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歩行が広げる乳児の世界
¥2,420
◎書誌 著者:外山紀子・西尾千尋・山本寛樹 発行日: 2024年10月10日 体裁:四六判並製208頁 ISBN: 978-4-908736-38-4 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 領域横断的に発達を見る。乳児期のロコモーション(移動運動)の発達が,知覚,認知,言語,モノや他者とのかかわりなど他の領域の発達に波及していく様相を,観察や実験で得られた研究知見をもとに読み解いていきます。乳児の発達に関心をもつ養育者や保育者,心理学や教育学を専攻する人に。 ◎目次 第1章 発達カスケード 第2章 運動発達と移動の始まり 第3章 歩行の発達と行動の変化 第4章 歩行発達と言葉のやりとり 第5章 歩行発達と視線のやりとり 第6章 モノを見せる,渡す,指さすこと 第7章 模倣とタッチ 第8章 発達カスケードの多様性と冗長性
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女性リーダーはなぜ少ないのか?
¥2,750
◎書誌 著者:坂田桐子 発行日: 2024年8月10日 体裁:四六判並製288頁 ISBN: 978-4-908736-37-7 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 リーダーを目指す女性が直面する障壁とは リーダーシップとジェンダーに関する最新の研究知見から,女性リーダーが少ない現状と関連する心理的・組織的要因を解説・分析し,女性がリーダーとして活躍する組織や社会を作るための道筋を描く。 ◎目次 第1章 日本におけるジェンダーとリーダーシップの現状 第2章 女性リーダー,女性管理職はなぜ少ないのか? 第3章 ジェンダー・ステレオタイプとその影響力 第4章 能力育成と職務におけるジェンダー 第5章 リーダーシップ・スタイルとジェンダー 第6章 女性活躍推進策の意義と効果 第7章 ダイバーシティと組織・社会 第8章 これからのリーダーシップとジェンダー
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こころのやまいのとらえかた
¥2,640
◎書誌 著者:佐々木 淳 発行日: 2024年4月1日 体裁:四六判並製264頁 ISBN: 978-4-908736-36-0 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 やわらかく多層的な理解に向けて 「治すべきもの」「症状」ととらえられがちな「こころのやまい」。1つの現象としてとらえてみると,その振る舞いや取り巻く動きに視野が広がってゆく。こころのやまいに関心を寄せる心理職,大学院生・学部生,一般の方に。 ◎目次 第1章 こころのやまいという概念の歴史 第2章 バイオサイコソーシャルモデルから見えるもの 第3章 バイオから見えてくるやまい――やまいの理解における「客観性」と「主観性」 第4章 サイコ,ソーシャルから見えてくるやまい――忘れがちなもう一方にも目を向けて 第5章 社会システムの中で見えてくるやまい――やまいという「もの」と「こと」 第6章 文化,進化から見えてくるやまい――場所と時間と,個人差と 第7章 時間から見えてくるやまい――症状と自己
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心理学を遊撃する
¥2,860
◎書誌 著者:山田祐樹 発行日: 2024年1月10日 体裁:A5判並製240頁 ISBN: 978-4-908736-35-3 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 研究が再現されない,だと!? 心理学の屋台骨を揺るがす再現性問題が勃発。どのような課題があるのか? 攻略する糸口とは? 心理学はこれからどうなるのか? チャンスをうかがい試行錯誤しながら,さまざまな課題にアプローチしていく1人の研究者の冒険活劇(ドキュメンタリー)。 ◎目次 第1章 心理学の楽屋話をしよう 第2章 再現性問題を攻略する 第3章 研究のチートとパッチ――QRPsと事前登録 第4章 研究リアルシャドー――追試研究 第5章 多人数で研究対象を制圧する――マルチラボ研究 第6章 論文をアップデートせよ 第7章 評価という名の病魔 第8章 心理学の再建可能性
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教育の〈自由と強制〉
¥5,060
◎書誌 著者:仲野由佳理 発行日: 2023年11月20日 体裁:A5判上製272頁 ISBN: 978-4-908736-34-6 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 協働して紡ぐ〈変容の物語〉 教育の権力性を前提としつつ,自律的な主体形成はいかにして可能となるのか。矯正教育の現場である少年院と,社会生活への移行の場である更生保護施設での参与観察やインタビュー調査を手がかりに,法務教官や施設職員と少年とが協働して,〈変容の物語〉を創出し再構成していくナラティヴ実践の様相を描き出す。 ◎目次 序章 本書の概要 第1章 矯正教育における「教育」の含意 第2章 矯正教育理論における言語化実践の位置づけ―矯正教育の戦後史から 第3章 矯正教育実践を読み解く手がかりとしての「ナラティヴ」 第4章 矯正教育における「規範」 第5章 ナラティヴ実践における調停/調整―葛藤の肥大化に対する解決・緩和戦略 第6章 物語生成における矯正教育の役割―創作オペレッタに見る〈教育的行為としての物語化〉の技法 第7章 更生保護施設における教育的介入のイデオロギー―矯正教育における〈変容の物語〉のその後(1) 第8章 困難を契機とした〈変容の物語〉の再構成―矯正教育における〈変容の物語〉のその後(2) 終章 自律的な主体への変容に向けたナラティヴ実践 補論1 法務教官研究への示唆―教師研究としての「法務教官」 補論2 ナラティヴ実践の学校教育への応用可能性―教育学研究への含意
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CBTによるシングル・セッション・セラピー入門
¥2,860
◎書誌 著者:ウィンディ・ドライデン 訳者:毛利伊吹 発行日: 2023年9月10日 体裁:四六判並製272頁 ISBN: 978-4-908736-33-9 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 1回のセラピーを最大限活かす セラピーを継続させる道筋を担保しつつ,1回だけのセラピーで,有効な支援をどのように構築することができるのか。認知行動療法(CBT)の第一人者が丁寧に解説 ◎目次 第Ⅰ部 理論 1章 CBTによるシングル・セッション・セラピー(SSI-CBT)―その内容と基本的前提 2章 SSI-CBTにおけるシングル・セッション・セラピーのマインドセット 3章 作業同盟―SSI-CBTにおける一般的な枠組み 4章 人はおもに,さまざまな認知行動的要因により問題を生み出して維持している 5章 クライエントは自分の問題に関連する困難な状況(現実であっても推測であっても)に対して,健全に対処できるように可能なかぎり援助されるべきである 6章 特定の状況で人はすみやかに自分の役に立つことができる 7章 SSI-CBTではクライエントの視点を優先することが重要である 8章 適用についての取り扱い 9章 SSI-CBTでは,問題,目標,解決に焦点を当てることを重視する 10章 クライエントの提示した問題について,ケースフォーミュレーションの原則に基づき十分なアセスメントを行う 11章 SSI-CBTでは,クライエントの問題の中心的メカニズムを特定して対処することを支援できる 12章 クライエントの最初の反応そのものよりも,最初の反応に対するその後の対応の方が重要なことが多い 13章 SSI-CBTではクライエントのさまざまな変数を利用することが重要である 14章 SSI-CBTにとって有用なクライエントの特性 15章 SSI-CBTに役立つセラピストの特徴 第Ⅱ部 実践 16章 SST-CBTにおける良い実践 17章 SSI-CBTプロセスの概観 18章 最初のコンタクト 19章 セッション前の準備 20章 セッション,1:上手に始める 21章 セッション,2:焦点を定める 22章 セッション,3:提示された問題を理解する 23章 セッション,4:目標の設定 24章 セッション,5:中心的メカニズムの特定 25章 セッション,6:中心的メカニズムを扱う 26章 セッション,7:インパクトを与える 27章 セッション,8:学んだことをセッション内とセッション外で用いるようにクライエントを励ます 28章 セッション,9:上手に終わる 29章 セッション終了後―振り返り,録音と逐語記録 30章 フォローアップと評価
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文化心理学〔改訂版〕
¥3,080
◎書誌 編者:木戸彩恵・サトウタツヤ 発行日: 2023年4月1日 体裁: A5判並製344頁 ISBN: 978-4-908736-31-5 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 人に寄り添う文化と人の関係性を描く 文化を記号として捉え,文化との関わりの中で創出される人の心理を探究する文化心理学。その理論や歴史を丁寧に解説し,ポップサイコロジー,パーソナリティ,学校・教育,自己,法,移行に関する12のトピックについて,文化心理学の見方・考え方を各論として紹介。方法論もカバーした決定版。年の研究・社会動向を踏まえ改訂。 ◎目次 第1部 理論 第1章 文化心理学の基本的射程 第2章 文化心理学の歴史 第3章 記号という考え方――記号と文化心理学 その1 第4章 時間と記号――記号と文化心理学 その2 第5章 記号の取り違えとそのやっかいさ――文化のズレを包摂するための記号の価値―行為媒介説:記号と文化心理学 その3 第6章 イマジネーション 第2部 各論 第1章 文化心理学×ポップサイコロジー ①化粧から見る文化/文化から見る化粧 ②恋愛から見る文化/文化から見る恋愛 第2章 文化心理学×パーソナリティ ①名前から見る文化/文化から見る名前 ②血液型から見る文化/文化から見る血液型 第3章 文化心理学×学校・教育 ①ゼミから見る文化/文化から見るゼミ ②不登校から見る文化/文化から見る不登校 第4章 文化心理学×自己 ①ジェンダーから見る文化/文化から見るジェンダー ②キャリアから見る文化/文化から見るキャリア 第5章 文化心理学×法 ①裁きから見る文化/文化から見る裁き ②えん罪から見る文化/文化から見るえん罪 第6章 文化心理学×移行 ①お小遣いから見る文化/文化から見るお小遣い ②震災から見る文化/文化から見る震災 第3部 方法論 第1章 記述法とまとめ方 ①マイクロ・エスノグラフィ――私たちが生きる世界を訪ね直す方法 ②ナラティブ・アプローチ ③KJ法 ④複線径路等至性アプローチ(TEA) ⑤テキストマイニング ⑥アンケート 第2章 研究倫理
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障害理解のリフレクション
¥3,080
◎書誌 編者:佐藤貴宣・栗田季佳 発行日: 2023年3月10日 体裁:四六判並製384頁 ISBN: 978-4-908736-30-8 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 障害はどのように立ち現れるのか? 行為と言葉を手がかりに,日常実践における障害の社会的生成メカニズムの実態に迫る。障害という現象をめぐる自分や社会の理解を振り返り,書き換え続けていくために。 ◎目次 序章 障害理解のリフレクションはどのような実践か ●栗田季佳 第Ⅰ部 行為が描く〈他者〉と共にある世界 第1章 「障害」をいったん横におくということ――保育の場でのある子どもの対人葛藤から ●水津幸恵 第2章 インクルージョン実践への状況論的アプローチ――「コミュニティの相互的構成」と二つの生活形式 ●佐藤貴宣 第3章 社会的に不利な状況にある子どもたちが「発達障害」とされていく仕組み――「障害」はいかに使われているのか ●原田琢也 第4章 障害疑似体験を「身体」から再考する ●村田観弥 第5章 介助を教わり「失敗」する――身体障害者の介助現場における介助する/される関係を通した「障害者を理解すること」 ●前田拓也 第6章 「同じ世界を知る」ことはいかにして可能か――視覚障害者の歩行訓練から ●坂井田瑠衣 第Ⅱ部 言葉が描く〈他者〉と共にある世界 第7章 障害はなぜ「性格」と呼ばれないか――障害個性論と性格の概念 ●渡邊芳之 第8章 精神医学の概念を用いて自己を理解すること――文化的環境、行為の遡及的再記述、道徳的評価 ●浦野茂 第9章 「普通」を生き延びる――知的障害における自立/依存をめぐって ●渋谷亮 コラム 障害とジェンダー――交差性の視点から ●秋風千惠/知的障害者からの情報発信――新たな理解の契機として ●打浪文子
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教育の起源を探る
¥2,530
◎書誌 編者:安藤寿康 発行日: 2023年3月20日 体裁:四六判並製266頁 ISBN: 978-4-908736-29-2 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 なぜヒトは「教える/教わる」のか? 教育の起源を進化と文化の両視点から解きほぐし,ヒトとは何かという根源的な問いに迫る。 ◎目次 第1章 「教育は進化か文化か」を問う際の基本認識――ヒトにおける能力の「転用」の歴史を見据えて〔亀井伸孝〕 第2章 ニッチ構築としての教育〔小田亮〕 第3章 狩猟採集民は教えているか――「教示の不在」という観点から〔園田浩司〕 第4章 「教える」と「教わる」のあいだ――その進化的/発達的起源〔橋彌和秀〕 第5章 教育の進化――ナチュラル・ペダゴジー理論の検討を中心に〔中尾央〕 第6章 教育はヒトの生物学的生存戦略である〔安藤寿康〕 第7章 教育と累積的文化進化――計算論モデルによるマイクロ―マクロ・ダイナミクスの検討〔中田星矢・竹澤正哲〕 第8章 脳と心の発達と教育――母子関係から見るヒトの教育の本質とその生物学的基盤〔明和政子〕 第9章 教育・学習の基盤としての進化と文化〔高田明〕 第10章 教育の進化を考える〔長谷川眞理子〕
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こころに傷を負うということ
¥2,200
◎書誌 著者:谷家優子 発行日: 2022年11月30日 体裁:四六判上製176頁 ISBN: 978-4-908736-28-5 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 何が私とあの人の運命を分けたのだろうか? 被災し、サバイバーズ・ギルトに苛まれた一人の臨床家。被災者と臨床家のレンズが交差するところから見えてきた、災害によるトラウマの様相、ケアとサポートのあり方とは。 ◎目次 第1章 私に起きた阪神淡路大震災 第2章 母親として被災地を生き抜く 第3章 後遺症 第4章 サバイバーズ・ギルトの普遍性 第5章 災害後のケアとサポート 第6章 トラウマとPTSD 第7章 こころに傷を負うということ
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大学生ミライの信頼性と妥当性の探究
¥2,420
◎書誌 著者:小塩真司 発行日: 2022年9月10日 体裁:A5判並製216頁 ISBN: 978-4-908736-27-8 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 物語をとおして、心理学における信頼性と妥当性の問題を解説 占いと心理学はどこが似ていて、どこが違うのだろう? 心理学科のミライが統計にまつわる出来事に遭遇するキャンパスライフ・ストーリー ◎目次 第1週 ふしぎ――占い体験 第2週 きょうつう――理論と方法論 第3週 そくてい――概念的定義と操作的定義 第4週 くりかえし――信頼性と再検査信頼性 第5週 おなじむき――内的整合性 第6週 ないよう――内容的妥当性 第7週 よそく――基準関連妥当性 第8週 まとまり――構成概念妥当性 第9週 たいけつ――QRPs,HARKing,p-hacking
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システム正当化理論
¥5,280
◎書誌 著者:ジョン・T. ジョスト 監訳者:北村英哉・池上知子・沼崎誠 発行日: 2022年7月31日 体裁:A5判上製448頁 ISBN: 978-4-908736-26-1 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 なぜ隷従するのか? 迫害され不利益を被る人々が,不公正や搾取を引き起こす現存の社会システムを擁護し正当化するのはなぜか。自分自身や犠牲者を非難し,社会変革への抵抗を示すのはなぜか。社会科学に多大な影響を与えてきたシステム正当化理論について,理論的考究から実証研究,今後の展望までを詳述する待望の一冊。 ◎目次 第1章 新たな「自発的隷従論」 第2章 社会的正義とは何か 第3章 システム正当化理論の知的源流,主要仮定,実用的関連性 第4章 ステレオタイプ化と虚偽意識の生成 第5章 システム正当化の心理――現状の合理化,劣位の内在化,自己・集団・システム正当化動機間で生じうる葛藤に関する18の仮説 第6章 勢力をもたない感覚は権力と階層の正当化を促進するのか 第7章 「貧しいけれど幸せ」――相補的ステレオタイプのシステムを正当化する可能性 第8章 少女と女性の従属と自己従属 第9章 公正「神」信念(そして,公正社会信念)―システム正当化の一形態としての宗教 第10章 気候変動に関する変化への抵抗と動機づけられた懐疑主義を克服するために 第11章 なぜ男性や女性は反乱したりしなかったりするのか 第12章 システム正当化理論の誕生から25年を経て――批判,反論,今後の展望 付録
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子どもの話を聴く
¥3,080
◎書誌 著者:デブラ・A. プール 訳者:司法面接研究会 発行日: 2022年6月10日 体裁:A5判並製280頁 ISBN: 978-4-908736-25-4 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 科学的証拠に基づく実践 科学的証拠に基づく実践。司法場面における子どもの供述から,どのように信頼性の高い情報を得るのか。会話と認知能力の発達に関する科学的知見を踏まえ,習得すべき司法面接のスキル(技法)を丁寧に解説し,よりよい実践を行うための指針を提示する。 ◎目次 第1章 子どもの面接の科学 第2章 司法的な見方 第3章 会話の習慣 第4章 定型的な内容――面接の初期の段階 第5章 定型的な内容――本題の段階 第6章 事案に応じた判断と調査 第7章 プロトコルと面接のトレーニング
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暴力と紛争の“集団心理”
¥2,970
◎書誌 著者:縄田健悟 発行日: 2022年2月28日 体裁: 四六判並製384頁 ISBN: 978-4-908736-24-7 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 「我々」には戦う理由がある 人類史上,幾度となく起きてきた集団による暴力や紛争。集団暴力や集団間紛争はなぜ起きるのか? それらを解消することはできるのか? コミット型,生存戦略型の2つの「集団モード」の観点から,人間の心理・社会過程,集団間相互作用過程を捉え,暴力や紛争が誘発されるメカニズムを読み解く。 ◎目次 序章 暴力と紛争の〝集団心理〟――社会心理学の視点から 第Ⅰ部 内集団過程と集団モード 第1章 集団への愛は暴力を生み出すか? 第2章 集団への埋没と暴力――没個性化,暴動 第3章 「空気」が生み出す集団暴力 第4章 賞賛を獲得するための暴力――英雄型集団暴力 第5章 拒否を回避するための暴力――村八分回避型集団暴力 第Ⅱ部 外集団への認知と集団間相互作用過程 第6章 人間はヨソ者をどう見ているのか?――偏見の科学 第7章 「敵」だと認定されるヨソ者――脅威と非人間化 第8章 報復が引き起こす紛争の激化 第Ⅲ部 暴力と紛争の解消を目指して 第9章 どうやって関わり合えばよいのか?――暴力と紛争の解消を目指して
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犯罪・非行からの離脱(デジスタンス)
¥2,750
◎書誌 編者:岡邊 健 発行日: 2021年12月31日 体裁: 四六判並製320頁 ISBN: 978-4-908736-23-0 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 離脱(デジスタンス)の多面的で深い理解へ 犯罪や非行をしなくなること,しなくなっていくプロセス――犯罪・非行からの離脱――が近年注目されている。離脱を多面的に深く理解するために,気鋭の社会学者たちが集結。離脱に関する言説の分析,インタビュー調査を用いた実態の分析,離脱や犯罪・非行に関する理論的な検討を平易に紹介する。 ◎目次 第1章 犯罪・非行からの離脱[岡邊 健] 第1部 犯罪・非行からの離脱に関する言説 第2章 新聞報道記事に見る「立ち直り」[藤間公太] 第3章 犯罪ないし非行からの立ち直り言説に関する歴史的検討[岡村逸郎] 第2部 犯罪・非行からの離脱の態様 第4章 少年院ではどんなことがなされているのか[仲野由佳理] 第5章 「離脱(デジスタンス)」の過程で保護観察が果たす役割[加藤倫子] 第6章 更生保護施設における処遇の専門性[相良 翔] 第7章 「問題者」を越える実践としての家族の記述[都島梨紗・志田未来] 第8章 薬物依存からの「回復」をめぐる困難[相良 翔・伊藤秀樹] 第3部 「犯罪・非行からの離脱」を問い直す視座 第9章 「離脱」研究における規範的定義論の不在を問題化する[平井秀幸] 第10章 犯罪定義の批判的検討[山口 毅]
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私たちは学習している
¥2,750
◎書誌 著者:澤 幸祐 発行日: 2021年12月10日 体裁: 四六判並製312頁 ISBN: 978-4-908736-22-3 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 「これはとても美しいことだと思う」 たえず変化する世界の中で生きていくうえで,人間や動物たちは何をどのように学習しているのか。学習研究の魅力にとりつかれた学習心理学者が,連合の形成と構造の観点から,行動と環境に関する統一的理解への道筋を示す。学習心理学が提供する,「心」を探究していくうえでの重要な知見とは。 ◎目次 序章 学習心理学への招待 第1章 行動を説明する 第2章 世界を知ること――古典的条件づけ 第3章 世界と関わること――道具的条件づけ 第4章 統一的理解――古典的条件づけの連合学習理論 第5章 統一的理解――道具的条件づけの連合学習理論 第6章 さまざまな情報の学習 第7章 明後日を変えること――連合学習研究の臨床的応用 終章 開かれた心とその敵
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仲直りの理
¥2,750
◎書誌 著者:大坪庸介 発行日: 2021年10月10日 体裁: 四六判並製304頁 ISBN: 978-4-908736-21-6 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 いがみ合うのもばからしい だけど仲直りも難しい ケンカや誤解から生じるいざこざを解決する「仲直り」は,ヒト以外のさまざまな動物にも見られる興味深い現象です。赦しと謝罪の2つの側面をもつ仲直りの機能とメカニズムを,進化生物学のモデル研究,動物行動の研究,心理学の研究を駆使し,進化心理学の視点から読み解きます。 ◎目次 第1章 動物たちの仲直り 第2章 行動の進化の理 第3章 赦すことの理 第4章 和解シグナルの進化 第5章 謝罪の理 第6章 仲直りの至近要因 第7章 仲直りする力
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幸運と不運の心理学
¥2,090
◎書誌 著者:村上幸史 発行日: 2020年12月20日 体裁: 四六判並製224頁 ISBN: 978-4-908736-20-9 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 運を心理学から解き明かす 運とはいったい何なのか。運の強さやツキはどのように語られ,認識されているのか。運を「譲渡する」現象はどのように捉えられているのか。日常生活の中から,さまざまな記事やノンフィクションにおける運の描かれ方を分析し,その実態に迫る。 ◎目次 第1章 運を研究する 第2章 運と偶然性 第3章 フィクションにおける運の描かれ方 第4章 「運の強さ」とは 第5章 運を「譲渡する」 第6章 運用語の基礎知識
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自制心の足りないあなたへ
¥2,860
◎書誌 著者:尾崎由佳 発行日: 2020年9月30日 体裁: 四六判並製384頁 ISBN: 978-4-908736-19-3 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 原因を把握し,適切に対処するために 「衝動買い」「食べすぎ・飲みすぎ」「怠けぐせ」「先延ばし」――多くの人が悩みを抱える誘惑との葛藤。セルフコントロール(自制)の仕組みと自制心不足を解消する手がかりを,科学的な研究成果からわかりやすく解説します。 ◎目次 ◆Ⅰ 問題を理解する 第1章 自制心とは何なのか 第2章 日常的な問題としてのセルフコントロール 第3章 セルフコントロールの重要性 ◆Ⅱ さまざまな角度から考える 第4章 神経科学の視点から―大脳辺縁系 vs. 前頭前皮質 第5章 行動経済学の視点から―即時報酬 vs. 遅延報酬 第6章 社会的認知研究の視点から―ホットシステム vs. クールシステム ◆Ⅲ 自制のプロセスを読み解く 第7章 目標に向かう心の仕組み 第8章 大切な目標があることを思い出す―葛藤を促す準備 第9章 「いけない!」と自覚する―葛藤の検知 第10章 気持ちの整理や切り替えをする―葛藤の解消 第11章 意志の力でこらえる―行動の抑制 第12章 誘惑されないようにする―誘惑の予防 ◆Ⅳ まとめと応用可能性 第13章 よりよいセルフコントロールに向けて
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生命を理解する心の発達
¥2,090
◎書誌 著者:外山紀子 発行日: 2020年7月31日 体裁: 四六判並製208頁 ISBN: 978-4-908736-18-6 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 生命現象に関する理解と「誤解」 子どもや大人は,生命(いのち)をどのように理解しているのだろうか。生命あるものとないもの,成長や老化,病気,心と身体,遺伝や死などの生命現象に関する理解から見えてくる,ヒトの認知の本質とは。 ◎目次 第1章 生命あるもの 第2章 成長と老化 第3章 病気 第4章 心と身体 第5章 遺伝 第6章 死 終章 生命現象に関する理解とヒトの認知の本質
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組織と職場の社会心理学
¥2,750
◎書誌 著者:山口裕幸 発行日: 2020年7月20日 体裁: 四六判並製336頁 ISBN: 978-4-908736-17-9 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 組織や職場の現場で生じるさまざまなトピックについて,科学的な行動観察の視点と社会心理学の実証研究から明らかとなった知見を紹介。人間行動への深い理解と,よりよい組織や職場の構築に向けて。 ◎目次 ◆Part 1 行動観察という手法 第1章 行動をシステマティックに観察することのメリット 第2章 信頼性の高い行動観察に向けて ◆Part 2 個人と集団・組織・社会 第3章 人間行動に及ぼす他者存在の影響に注目することの大切さ 第4章 個人が社会変動に与える影響 第5章 集団・組織に宿る知性 ◆Part 3 人間の判断と意思決定 第6章 直感とヒューリスティック 第7章 意思決定をめぐるバイアス 第8章 行動経済学 ◆Part 4 チームワークと組織規範 第9章 やる気の高い組織や集団を作る 第10章 チームワーク 第11章 組織としての強さとは 第12章 組織におけるミッションの共有 第13章 優れたチームワークを育む 第14章 学習が生まれる組織 ◆Part 5 コミュニケーションと会議 第15章 コミュニケーションとは 第16章 説得的コミュニケーション 第17章 リスク・コミュニケーション 第18章 管理者のリーダーシップとコミュニケーション 第19章 互いに良い結果が得られる交渉のあり方 第20章 集団間関係 第21章 会議は何をもたらすのか 第22章 会議の落とし穴
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ワークシートで学ぶ問題解決療法
¥1,980
◎書誌 著者:平井啓・本岡寛子 発行日: 2020年3月20日 体裁: A5判並製144頁 ISBN: 978-4-908736-16-2 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 ストレスなく,楽に生きるために さまざまな不安やストレスを解消するために,医療現場や相談機関で活用されている問題解決療法。それぞれが抱える問題を解決するための5つのステップを,ワークシートを用いながら具体的に解説します。本人だけでなく,支援者や家族も活用できる実践のコツが詰まった1冊。 ◎目次 1章 問題解決療法の基礎 2章 問題解決療法とは? 3章 「問題」とは?――問題の定義 4章 解決策とは? 5章 問題解決療法の5つのステップ 6章 問題解決の定式化――問題解決療法の全体像を理解する 7章 問題解決療法の難しさ 8章 問題解決療法の応用
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なぜ人は困った考えや行動にとらわれるのか?
¥2,420
◎書誌 著者:脇本竜太郎 発行日: 2019年12月10日 体裁: 四六判並製256頁 ISBN: 978-4-908736-15-5 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 悪とは何か? 弱さから生じるすべてのものだ ――ニーチェ 人々の分断や対立,人生の不自由さや息苦しさはどこから生まれるのか? 「いつか訪れる死への恐怖」に対する人間の心的防衛メカニズムから,人間と社会に広がる生きづらさを読み解く。 ◎目次 第1章 死の恐怖から人間の行動を理解する――存在脅威管理理論 第2章 自己についての幻想 第3章 なぜよそ者を排斥するのか? 第4章 なぜ一人になるのを恐れるのか? 第5章 公正さに潜む落とし穴 第6章 母性愛神話を考える 第7章 伝統という幻想――なぜ昔はよかったと思ってしまうのか? 第8章 よりよく存在論的恐怖とつき合うために
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薬物依存からの「回復」
¥5,060
◎書誌 著者:相良翔 発行日: 2019年12月20日 体裁: A5判上製288頁 ISBN: 978-4-908736-14-8 発行:ちとせプレス ◎内容紹介 薬物依存者として生きていく 民間リハビリテーション施設「ダルク」におけるフィールドワークを通じて,薬物依存からの「回復」のプロセスとその意味内容を記述し,社会学的に考察。「自分でどうにかして生きていく」ことだけではなく,「何かによって生かされている」ことも可能な社会のあり方とは。 補論として,4人のライフストーリーを収録。 ◎目次 序章 本論の問題関心 第1章 ダルクとはいかなる場所なのか? 第2章 薬物使用における〈止める―プロセス〉の検討 第3章 調査概要 第4章 「回復」に向けた契機としての「スリップ」 第5章 「回復」と「仲間」――ダルクにおける生活を通した「欲求」の解消 第6章 「回復」のプロットとしての「今日一日」 第7章 「回復」における「棚卸し」と「埋め合わせ」 第8章 ダルクベテランスタッフの「回復」 第9章 「回復」を巡るコンフリクト 終章 「回復」を支える社会のあり方 補論 ダルクメンバーのライフストーリー